表3 変異原性(含レバウディオシドA)
(ア) レバウディオシドAのほ乳類培養細胞を用いる染色体異常試験 レバウディオシドA
98.1%
チャイニーズ・ハムスター肺線維芽細胞を用いたin vitro染色体異常試験の結果、短時間処理法及び連続処理法のいずれにおいても染色体異常の明確な誘発は認められなかった。
(イ) レバウディオシドAのマウスを用いる小核試験 レバウディオシドA
98.1%
小核網状赤血球出現頻度にはいずれの群において有意差は認められなかった。また、骨髄細胞に対する影響を示すような網状赤血球の割合の減少傾向は観察されなかった。
(ウ) ステビア抽出物のマウスを用いるコメットアッセイ ステビア
(4成分混合サンプル)
計85.3%
肝臓、胃および結腸のいずれにおいても、DNA損傷誘発性は認められない。
(エ) ステビオールのマウスを用いるコメットアッセイ(1) ステビオール
99.9%
肝臓、精巣及び腎臓については陰性。結腸粘膜上皮細胞については3及び24時間処理とも概ね試験用量に依存した損傷 細胞の有意な増加傾向が観察され、弱い陽性と判断。 ※
(オ) ステビオールのマウスを用いるコメットアッセイ(2) ステビオール
99.4%
肝臓、腎臓、精巣及び結腸のいずれにおいても、DNA損傷誘発性は認められなかった。
(カ) ステビオールのマウスを用いるコメットアッセイ(3) ステビオール
99.9%
肝臓、胃および結腸のいずれにおいても、DNA損傷誘発性は認められなかった。
(キ) Evaluastion ofthe effect of steviol on chromosomal damage using micronucleus test in three laboratory animalspecies.J.Med. Assoc.Thai,2000,Mar;83
,Suppl 1:S101-8
ステビオール
約90%
ステビオールの小核試験において、試験用量4g/kgでハムスター陰性、8g/kgでラット及びマウス陰性。

※(エ)のみ陽性となった理由は、マウス系統の違い、ホモジナイズの方法の違い等が影響した可能性が考えられている。
 なお、最新に報告されたハムスター、ラット及びマウスにおける小核試験においても、小核の確実な暴露が期待し得る用量において、いずれの動物でも陰性であること、発がん性試験においてもがん原性は認められないことから、このコメット試験陽性の結果は少なくとも発がん性を示唆するものではないと考えられた。


表4 繁殖毒性
報告 被験物質 試験系 結果
1975
明石ら
ステビオシド
粗結晶純度95%
ラット(♂、♀)に21日間混餌投与後、交配
妊娠率、出産仔数に有意な差はなし
1981
森ら
ステビオシド結晶
純度95.98%
ラットに0.15,0.75,3.00%混餌投与

雄:6週齢から60日間投与し、その後交配成立まで投与

雌:11週齢から14日間投与後交配し、妊娠7日まで投与
交配率、妊娠率、及び胎仔への影響は無し
1991
YodyingyuadV
総ステビオシド
純度90%
ゴールデンハムスター(♂、♀)三世代0.50,1.0,2.5g/kg体重/日 生殖に影響なし